7.科学的な水泳の効果
真冬、今冬最強の寒波が来ました。
大雪が降り、外は一面銀世界です。
車は、スタットレスタイヤ搭載で雪が降っても大丈夫です。
こんな日でも仕事があり、僕は仕事が終わってから、いつものスイミングクラブへ行きました。
プールには、ほとんど人が来ていなかったです。
自由コースとウォーキング教室に人が、数人来ていました。
プールは高齢者が多い為か、寒い冬は、なかなかスイミングクラブに足を運ばない顔馴染みの生徒もいました。
今日は、中級者水泳教室の日です。
生徒は、僕一人しかいませんでした。
今日は、いつもの女性コーチです。いつもの女性コーチは、「速水 唯」と言う名前のコーチです。
年下で1対1だった為、さすがに気まずい雰囲気でした。
でも女性の速水唯コーチは、いつもと変わらず明るい雰囲気で教室を始めました。
プールに、入って最初は水中ウォーキングしながら歩きます。
速水唯コーチ「水泳の効果って知ってますか?」「水泳は、水圧が掛かるので、入って歩くだけでも筋肉のトレーニングになりますよ。」
僕は急に難しい話をすると思いました。まあ、向こうも緊張してるからかも知れないので「へぇ〜そうなんだ。」「そう言われてみれば、そうだね〜」と、答えました。
速水唯コーチ「水の抵抗は、空気中よりも大きいからプールに入って動くだけで筋肉を鍛えらるんです。」「運動不足の人には、プールはいいんですね。」
僕は、この辺りは知ってる事と思いながら、質問をしないと話が終わって気まずいので、「プールでは、どんな運動がいいんですか?」と言ってみました。
速水唯コーチ「ウォーキングで大丈夫ですよ。」「色々なウォーキングがあって、簡単なところは、後ろ向きに歩く。」「横向きに歩く、両足の交差歩きに、両手でつま先にタッチして踵にタッチしながら歩く」「一般的なウォーキングだけど、陸上よりも浮力があるから関節には負担が少ないんですよ。」
僕「なるほど〜」と、頷く。速水唯コーチは「私はランニングもしていたから、わかるんですが水中だと、関節に負担が少なくて膝が悪くなった時は、水中ウォーキングやジョギングがいいですよ。」「水の中でも体が左右に揺れるから体幹を鍛える事もできますよ。」
僕は「そういえばスイミングクラブでは泳ぐだけで、水中ジョギングはしたことなかったな・・・」プールをウォーキングで2往復歩きました。
速水唯コーチが「じゃあ、ここから1往復走ってみましょう〜」と、一緒に水中ジョギングする事を提案してくる。
僕は、ここは水泳教室じゃないのか?と思いました。
速水唯コーチが「これも中級者水泳教室のレッスンです!」と元気に言って一緒に走り出しました。
速水唯コーチは、小柄でスタイルも良いのですが、水泳ジョギングは、やたら速い!僕は走っているうちに体が左右に揺れて、まっすぐ走れない事に、気づきました。
振れをなくすためには、体幹使わないといけないと、わかりました。
足も滑る為、想像よりも体の筋肉を使うことが、よくわかりました。
速水唯コーチが、スタート地点で待ってます。
速水唯コーチ「どうでした?」
僕は「以外に大変だったよ。しかし速いね〜」
速水唯コーチ「水の抵抗は、大きな人ほど、水の抵抗が増えます。」「その分、消費カロリーも増えますよ。」
僕は「それで僕が遅かったんだね。」
速水唯コーチは「まあ、水中ジョギングは走り方もあるんですけどね。」「ちなみに私の後ろに付いて走ると同じスピードで走れますよ。」ドラフィティング走法と同じと言いました。
僕は「なるほど風よけと同じ原理だな」と思いました。
速水唯コーチ「水泳は、腕や足や体幹と体のすべての筋肉が必要なので全身運動になりますよ。」
僕は、全身運動と言うのは聞いたことがあると速水コーチに話します。速水唯コーチ「泳ぐことで全身筋肉を、鍛えることが出来るということです。」
僕は、そうなるよな。と言いました。
速水唯コーチが「おすすめは4泳法のインターバルです。」と言う。「4泳法は、違う筋肉を使うのでインターバルで、30分泳ぐと短時間で効率よく全身鍛えられますよ。」「私は4泳法で筋肉量があがりました。」「一番消費カロリーが、大きいのはバタフライです。」
僕は「確かに凄くカロリー消費しそうな気がするな。」
速水唯コーチ「メリハリつけてインターバルで、速いクロール1往復して休憩してから、遅いクロールをして休憩して、また速いクロールをするといいですよ。」ビルドアップの簡易場みたいで、泳ぎのメリハリのついた事を、よくやっていたと速水コーチはいいました。
速水唯コーチは「なので今日は、あと残った時間を4泳法教室にします!」
僕は、そうきたか〜と言い4泳法水泳教室を開始しました。
教室の最後の時間で、速水コーチが「そう、あとは私は水泳で風邪が引きにくくなりましたよ。」と言い、僕が「そう言えば僕も風邪引きにくくなったよ。」
速水唯コーチは、笑顔で「そうなんですよ。」「体の免疫力が上がるからなんですよ。」僕は頷きながら「なんで免疫力が上がるの?」
速水唯コーチ「水に入ると体が冷やされますよね。」「冷やされると、体が身体の状態を維持させようとして免疫細胞が活性化するみたいですよ。」
僕「なるほど〜」「体が急に冷やされるから防衛反応を働かせるんですね。」
速水唯コーチ「そうみたいです。」「室内のプールは、ほとんど温水プールなので、水温は調整してますが、基本的に水なので体温より低いですよね。」
僕「うん、それで水泳を始めたら風邪を引きにくくなったんだ。」
速水唯コーチ「プールの後に、備え付けのサウナに入ると、また体が温まってきて、汗をかきだして体の熱を外に出すんですが、その時にも、体の防衛反応が働いて、免疫力が活性化するみたいですよ。」
僕「そういえば、花柄水着の日野さんは、ウォーキングばかりしてるけど、ここに来るようになって風邪ひきにくくなったって言ってたよ。」
速水唯コーチ「私も水泳コーチするようになって、よく来られてる人に、そんな話を聞きますよ。」
僕は女性コーチに、色々よく知ってるけど何かやってたか聞いてみた。女性コーチは、もともと学生時代は、水泳部で1日20000km 泳いでいたと話してくれました。
速水唯コーチ「大人になってからも、友達と一緒に水泳大会にエントリーして、出場してましたよ。」何回か優勝しました。
僕「えっ!優勝」「凄いな。」
速水唯コーチ「海でするオープンウォータースイムにも、何回か出てました。」
僕は、「へぇ〜オープンウォータースイムかぁ〜僕には無理だな〜なんせ足の着かない海は怖いな〜」
速水唯コーチは、微笑みながら今日の教室を終えました。