雨の日バイク練習 トライアスリートの安全対策 no.87
「今日は雨だから、練習は休もう・・・」
多くのサイクリストが、そう考えてしまうのではないでしょうか。
しかし、トライアスロンのような過酷なレースでは、天候を選べません。
雨の日の練習は、ライバルに差をつける絶好の機会であり、安全なレース運びを身につけるための最高のシミュレーションになります。
今回は、僕が土砂降りの中で40kmのバイク練習を敢行した実体験を基に、雨の日を「最高のトレーニング機会」に変えるための具体的なノウハウを徹底解説します。
意外と大事な話で安全対策からあると便利な道具、モチベーション維持のコツまで、雨の日トレーニングが分かります。
それでは、始めていきます!!
1. 安全が最優先!
雨で絶対に守るべき基本テクニック
雨の日の路面は、晴天時とは全くの別物です。僕も、橋の継ぎ目の金属部分や白線の上では、ヒヤリとすることがありました。安全を確保するため、以下のテクニックは徹底していきましょう。
①スピードを落とす: いつもより10%〜20%は速度を落とす意識を持ちましょう。特に視界が悪い場合は、無理は禁物です。これは結構怖いっす!
②ブレーキは早めに優しく: ウェットコンディションでは制動距離が伸びます。カーブの手前などでは、余裕をもって早めに、そしてロックさせないよう数回に分けて優しくブレーキをかけるのが良いです。
③危険地帯を避ける: マンホール、白線、落ち葉、道路の金属部分は非常に滑りやすいです。可能な限り避けて走行しましょう。結構、怖い・・・
④車体を傾けすぎない: カーブでは、バイクを過度に傾けず、体を内側に入れる「リーンウィズ」を意識すると、タイヤのグリップを失いにくくなります。僕は転びかけになったことが数回あります(汗)
これらの基本を覚えることが、安全を確保する第一歩ですよね。
2. 道具選びが明暗を分ける
雨の日&おすすめアイテム
快適に安全に、雨の中の練習をするには、適切な機材選択が欠かせません。
ホイールとブレーキ
決戦用のカーボンホイールは、雨天時のブレーキ性能が著しく低下するモデルもあります。練習では、制動力が安定しているアルミホイールを使用するのが良いです。
おすすめアイテム:

シマノ(SHIMANO) ロードホイール WH-R501A-F フロント (エアロスポーク仕様) 700C ブラック QRカラー:ブラック EWHR501AFCBYL TIAGRA(ティアグラ)
濡らしたくないモノを守る「防水装備」
スマホや補給食が濡れると、故障やトラブルの原因になりますね。
僕は、ナイロン袋を2枚重ねてウェアのポケットに入れていますが、写真の防水アイテムがあれば安心だと思います。
使えそうなアイテム:

GORIX(ゴリックス) サイクルポーチ 防水 財布 サイクルウォレット スマホ 鍵 収納 自転車 ポーチ ロードバイク サイクリングウォレット 背中 スマホケース 自転車用財布(BKPW) (リフレクト・グレー)
体温低下を防ぐ「ウェア」
夏の雨は「天然のシャワー」として心地よく感じることもありますが、冬の雨は低体温症のリスクがあり非常に危険です。
基本は、速乾性のあるサイクルウェアの上に、防水・防風性のあるレインジャケットを羽織ります。
シューズカバーや防水グローブも効果的です(冬はホント便利)
おすすめアイテム:ちょいと高めですがパールイズミ製です。

[パールイズミ] スケルトン レイン ジャケット メンズ 2352 ホワイト L

[パールイズミ] サイクルウェア レイン シューズカバー メンズ ブラック L
3. 意外な落とし穴
雨の日に「絶対にやってはいけないこと」
安全のために、以下の行為は避けた方が無難です。
イヤホンの着用 僕も以前はやってしまっていましたが、これは非常に危険です。
雨音でただでさえ周囲の音が聞こえにくい状況で、イヤホンをすると危険察知能力がゼロに近くなります。
接近する車の音や、路面の異常を知らせるタイヤの音など、安全に関わる重要な情報を聞き逃すリスクがあります。
急のつく操作 「急ブレーキ」「急ハンドル」「急なペダリング」は、スリップの三大原因です。(ロードバイクは2輪だからけっこう怖いです)
すべての操作を、丁寧かつスムーズに行うことを常に意識すると良いです。
4. モチベーションと体調管理のコツ
雨練習を乗り切るマインド
悪天候での練習は、精神的にも肉体的にも過酷です。しかし、少し考え方を変えるだけで、質の高いトレーニングに変えることができます。
貸し切り状態を楽しむ: 雨の日に走っているサイクリストはほとんどいません。誰もいない道を独り占めしているような、ちょっとした優越感や冒険感が、モチベーションに繋がります。
体温管理を徹底する: 走り始めは寒くても、すぐに体は熱くなります。
しかし、信号待ちなどで止まると、濡れた体は一気に冷えます。
体調を崩さないためにも、極力止まらずに走り続けましょう(信号機など一時停止はして下さいね)
水分補給を忘れない: 雨の日でも、汗はしっかりかいています。
喉の渇きを感じにくいため、意識的に水分とミネラルを補給することが重要です。
僕も練習後、すぐにポカリスウェットで補給しました。

大塚製薬 ポカリスエット 500ml×24本
今回、ずぶ濡れになりながら40kmを走破した練習は、予期せぬ悪天候への対応力を高める、非常に経験となる練習でした。
ウェットコンディションでのバイクコントロール、いろんな道具の便利な使い方の確認、そして何より「雨でも走れる」という経験になりました。
これらはすべて、晴れた日の練習だけでは決して得られない貴重な経験ですね。
本番のレースは、どんな天候になるか分かりません。 この記事を参考に、安全対策を万全にした上で、ぜひ雨の日をあなたの「成長機会」に変えてみてください。
でも、くれぐれも雨に日には無理して走りに行かないように路面が悪いし、視界も悪いので危険リスクは高くなります。まあこの辺りは自己責任ですね・・よろしくお願いします。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。