嫌な思いをした時ほど水泳練習をする no.47

昨日は仕事で、少し気持ちが沈むことがありました。

僕の仕事は人と深く関わることが中心なのですが、サービスを提供する上で大切にしたいことと、組織の方針との間で少しズレを感じることがあります。最近は、様々な事情を抱えたお客様が増えてきて、時にはお客様同士でトラブルが起こることも。全体のほんの一部ではあるのですが、一人ひとりに心から喜んでいただきたいという僕ですの思いとは裏腹に、やりがいを見失いそうになる瞬間があります。

こういう精神的に疲れた時って、トレーニングに向かう足取りも重くなりますよね。

でも、こんな時こそ身体を動かすことが、脳に良い影響を与えると知っていました。運動によって分泌されるドーパミンのような脳内ホルモンが、気分を前向きにしてくれるんです。科学的にも証明されているこの効果を信じて、重い腰を上げ、いつものスイム練習へと向かいました。


スイム練習は、だいたい週に1回のペースです。ちょうど前回の練習から5日ほど空いていて、今日を逃すと次の休みまで1週間も間が空いてしまう。どちらにせよ行かなくてはならないタイミングでした。

いつも利用するプールまでは、車で片道30分ほど。もう少し広くて本格的なプールもあるのですが、そちらは片道1時間近くかかるので、今日は近い方を選びました。

ここのプール、時間帯によってはウォーキングを楽しむシニア層で賑わうため、なかなか自分のペースで泳げないことも多いんです。狙い目は、皆さんが食事で一度帰られるお昼時。12時頃に到着すると、今日のプールは珍しく空いていて、心の中でガッツポーズです。

それでも、プールに着いて着替えを済ませ、実際に泳ぎ始めるまでにはなんだかんだで時間がかかり、終わる頃には1時間以上が経過していました。

プールサイドに立つと、まずガラス越しに中の様子を伺います。今日は連続で泳げるコースが1つ空いているのを確認。ラッキーでした。もう一方のコースでは、ご年配の方がゆっくりと水中ウォーキングをされています。急いで着替えて、プールへと向かいました。

ここのプールは、監視員の方が常にプールサイドを巡回しているので、入る瞬間はいつも少し緊張します。とはいえ、もう何年も通っているので、おそらく顔は覚えられているはず。すっかり常連になっていることでしょう(スタッフの方は1年ほどで入れ替わったりしますが、もっとずっと前から通っていますから)。

スタッフの方に軽く会釈をして、空いているレーンへ。


今日は、昔スイミングスクールで一緒に泳いでいた顔見知りの方と会うことができました。当時50代だったその方は、今では75歳。今はウォーキングがメインのようですが、ひとたび泳ぎ出せば2000mをこなすという、まさに鉄人です。こういう先輩の姿を見ると、まだまだ頑張れるなと勇気をもらえます。

さて、練習開始です。何よりもまず大切なのがストレッチ。身体の右側が硬くなりやすい癖があるので、これを怠ると呼吸が苦しくなってしまいます。プールサイドで大々的にやるのは少し恥ずかしいので、水中でゆっくりと5分ほどかけて身体をほぐしました。


以前、カイロプラクティックの先生に聞いた話では、身体の右側が硬いのは、交感神経が優位になっている、つまり心身が常に緊張状態(オンの状態)にあるサインなのだそうです。ストレスや疲労が溜まると、無意識に身体がこわばってしまうんですね。

カイロでほぐしてもらっても、しばらくするとまた硬さが戻ってきてしまいます。色々試した中で、漢方薬の「抑肝散(よくかんさん)」が、みぞおち辺りの緊張を和らげるのに効果を感じたこともありました。(あくま個人の感想です)

結局のところ、日々の地道なストレッチが一番のようです。水中では下半身のストレッチは限られますが、上半身は入念にほぐします。

いよいよ泳ぎ始めます。最初の300mは、キックを最小限に抑えて体力を温存する「2ビートクロール」で、とにかくゆっくりと。ターンはすべてクイックターンでこなし、リズミカルに呼吸を整えていきます。

なぜか今日は、監視員の方がすぐ近くで泳ぎをじっと見ている時間が長かった気がします。見られていると思うと、余計な力が入ってしまって・・・正直、あまり練習に集中できませんでした。そんなに上手な泳ぎでもないんですけどね。

300mを過ぎたあたりから身体が温まり、呼吸も楽になってきます。少しずつキックの回数を増やし、スピードを上げていきました。

最近の練習では、1500mから1800mくらいで終えることが多いです。正直、1000mを泳ぐまでが精神的に少ししんどいですね。トライアスロンの本番はスイムが1500mなので、もう少し練習量を増やして余裕を持ちたいところ。ただ、家族との時間も大切にしながら練習時間を確保するのは、なかなか難しいのが現実です。今は、このペースを維持することを目標にしています。

結局、この日はトータルで1600mを泳ぎました。

タイムは35分。普段のペースよりかなり遅いので、どこかで距離を数え間違えたかもしれません。プールで泳いでいると、こういう「今、何メートルだっけ?」問題がよく起こります。ターンを自動で検知して正確に距離を測ってくれる、GPSウォッチの購入を本気で考え始めました。

あれだけネガティブな気分で始まった一日でしたが、旧知の方と少し言葉を交わし、黙々と水と向き合った後は、驚くほど気分がスッキリしていました。やはり運動の力は偉大です。

この「運動後のポジティブな気分」を記録しておくことが、次のトレーニングへのモチベーションを維持するための非常に有効なテクニックだと、科学的にも証明されているそうです。「気持ちよかった」「達成感があった」など、簡単な言葉でメモしておくだけで、脳が運動を「快感」と結びつけて記憶し、次への行動のハードルを下げてくれるのだとか。皆さんも、ぜひ試してみてください。

確か、こうしたモチベーション維持のテクニックは全部で7つくらいあったはずです。もし興味があれば、過去の記事も探してみてください。

そういえば、しばらく中断していたオリジナルストーリーの創作も、そろそろ再開しようかと考えています。もともと漫画を描くのが好きなので、次は漫画形式で発表できたらな、なんて。あくまで予定ですが、気長にお待ちいただけると嬉しいです。


最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

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