25.切っ掛けを摑む行動をする

※この話は、実話をもとにしたフィクションであり、全てにおいてオリジナルな世界観になっています。

よろしくお願いします。

 

   ━━━━━本編━━━━━

22時になりました。

 中野の車に、僕と中野と糸川さんと唯コーチに岬さんが、乗っています。

駅前の通りにある糸川さんの姉が経営する喫茶店に、着きました。

 

外見は今風な感じで、少し大きい入り口があり窓がありません。

全部、黒塗りの変わった喫茶店です。

夜なので黒さで目立ちにくいですがLEDで建物を照らしている為、変わったオシャレ感があります。

 

糸川さんは、先に店に入りました。

中に入ると2人の店員がいました。

店員1「いらっしゃいませ。」

店員2 「いらっしゃいませー」

糸川さん「あの〜糸川ですけど〜」

店員1「糸川?」

店員2「あっオーナーの奥さんの妹さんですね!」

店員1「あっ!さっき言ってた人ですね。」

店員2「今日来られるって、お姉さんから聞いてますよ。」

糸川さん「すみません。糸川です。よろしく。」

店員1「すみませんね。私、名前は聞いてなかったから・・」

糸川さん「いえ、大丈夫ですよ。」

店員2「何人ですか?」

糸川さん「5人です。よろしく。」

糸川さんの後ろから他のチームメンバーが入店してきます。 

僕「すみません。遅くに・・」

中野「なかなかお洒落な喫茶店だな・・」

唯コーチ「お邪魔します!」

岬さん「すみません。」

 

僕は、喫茶店の中に入るとお洒落な雰囲気に少し驚きました。

四角のテーブルが、8つに椅子が並べられています。

壁には沢山、棚があり絵や置物が飾られています。

僕「なかなかいい雰囲気だね。」

外から見ると、わかりにくいですが中に入ると新しい建物だとわかりました。 

店員2「こちらに席を空けています。どうぞ!」

 

四角のテーブルを2つ、くっ付けた席に案内してくれました。

みんな席に座ります。

正方形のテーブルを、2つ合わせると長方形のテーブルになり、僕が議長のように、短い辺の椅子に座ります。

長い辺の片方に、糸川さんと中野が座りました。

もう片方の長い辺に、唯コーチと岬さんが座りました。

 

僕「この場合、糸川さんがここに座った方がいいのではないか?」

糸川さん「そうですね〜」

中野「う〜ん。リーダーは海さんだから、この方が良いのではないか?」

僕「何だか落ち着かないな・・まあ、いっか。」

唯コーチと岬さんが、少し笑っています。

僕「しかし、遅くまでやってるね。」

糸川さん「0時まで、やってます。」

中野「珍しいな〜・・」

 

店員1「はい、メニューです。うちはケーキがおいしいので、どうですか?」

唯コーチ「じゃあ、私はケーキにしますね。」

中野「唯コーチは、夜にケーキは気にならないんだな〜」

唯コーチ「私は、あまり食べるのは気にしない方ですが、スイミングクラブの仕事終わるのが、遅いので寝る3時間前には食事は食べ終わりますよ。でも、夜はあまり食べないですけどね。」

僕「へぇ〜3時間前には食べ終わるんだね。」

唯コーチ「私は、その方が体の調子がいいですね。」と、いいながら唯コーチは店員さんに注文を言います。

唯コーチ「あっ私はこのケーキでお願いします。」

店員1「はい、あとの方は?」

唯コーチ「3時間前に食べて終わって、寝ている間は内蔵を休める為です。慣れるとわりとできますよ。」

僕「あっそれ聞いたことあるよ。」

唯コーチ「でも、今日は特別ですけどね!」

岬さんが、笑顔でケーキを注文する。

岬さん「私も・・・確か空腹時間を長くした方が良いって聞いたことあります。」

中野も、ケーキを注文する。

中野「なるほど、俺もなるべく早く食べ終わって内蔵休めるかな?」

僕も、ケーキを注文する。

僕「唯コーチが、スラッとしているのも、その為かもね!」

中野「唯コーチは、スラッとしてるよな・・」と、中野が僕を見る。

唯コーチが、少し動揺した感じで僕の方を一瞬見て黙ってます。

糸川さんが、ケーキを注文します。

糸川さん「私も寝ている時は空腹にしていた方が、いいって聞いたことあるよ。」

中野「みんな、知ってるし唯コーチも体の調子がいいと言ってるからチームサウルスは、これからは寝る3時間前には食事は終わるようにしようではないか?!」

みんな、少し考えています・・・

店員1「ご注文は以上でよろしいですね!」

僕は、少し焦りながら・・

僕「・・そうそう、ここの喫茶店遅くまでやってますね。」

店員1「ここは、夜の顔もあるんですよ。じゃあ注文表、持っていきますね。あっ全員お茶無料で持っていきますね!」と言って店員1は、注文表持っていきました。

糸川さん「ここは、姉の旦那さんがオーナーなんですが、喫茶店を遅くまでやっているという事しか、私は知らないんです。」

中野「ふーん。でも、なかなかお洒落な喫茶店だな。」

と、店員さんが向こうから話を聞いていて、みんなのお茶を持って歩いてこちらに来ました。

店員2「ここは私の得意な事をやっているお店でもあるんですよ。」

店員1は、みんなにお茶を配りながら話します。

中野「得意?」

店員2 「私、小笠原といいます。よろしく。」

一同「よろしく〜」

小笠原さんは、立てったままで話します。

小笠原「私、占いが出来まして、それを使っています。」

僕「えっ!占いですか?」

中野「なぬ!占い!?」

岬さん「四柱推命とかですか?」

小笠原「いえ、私独自の占い方法で名前の画数と生年月日で占います。それで色々アドバイスをしたりするのが、夜の顔です。」

唯コーチ「へぇ〜凄いですね。面白そう!」

僕「でも、お客さんいませんね・・」

小笠原「まだOPENして2ヶ月なので、なかなかお客さんを掴めないです。でも、自分で言うのもなんですが、当たると思います。」

中野「当たった人はいる?」

小笠原「えーと・・・このお店は繁盛すると出てます。」

中野「繁盛してる??」

小笠原「ざんねんながら、まだ繁盛してません。」

中野「やっぱし・・」

小笠原「でもね〜昨年、私の占いで宝くじ買った人が1億円当てましたよ。」

中野「な、なぬ〜!」

小笠原「ねっ!」

僕「まあ・・・信じる信じないは人、それぞれだからね。」

小笠原「で、この店の繁盛には、スポーツ関連が関わるとよいって出てたんですよ。」

唯コーチ「あれ?私たちスポーツですね・・・」

小笠原「そう聞いてました。なので少し皆さんに期待してます。でもまあ、占いなので・・・では、失礼します。」と言うと小笠原さんは奥に入っていきました。

僕「僕たちが関連あるのかな?」

中野「まあ、占いだからな・・・」

唯コーチ「海さん、そろそろ始めましょうか。」

僕「そうだね!」

 さて、今後の大会について話し合いを始めます・・・

僕「で。岬さん、テレビCMでも、流れているんだけど、次の8月27日に第21回島の国トライアスロン大会があるんだけど、どうかな?」

岬さん「うーん、次ですか?」

僕「次?どうなんだろう?」

岬さん「今、6月だから、まず来年の、次回にした方が、良いと思います。」

中野「まあ〜そーだよな〜2ヶ月は短すぎるよな。」「でも、みんなやる気になったところは、俺は好きだぜ!」

岬さん「でも、島の国大会は、次回にして練習で他の大会に出ます。」

僕「ほう?」

岬さん「最終的に島の国大会を目指します。そういう感じがいいですよ。」

唯コーチ「なるほど〜なかなかいいですね!メインイベントは、最後ってことですよ。」

糸川さん「あっなんかいいね!かっこいい!」

岬さん「そこで、私の所属している島の国トライアスロン協会の練習会で、アクアスロンを1ヶ月後にするから、それに参加しませんか?」

僕「アクアスロン。泳いで走るやつね。」

岬さん「そうです。私も練習で参加します。でも、勝ち負けを考えるよりかは、やり遂げることを優先してます。」

僕「やりとげる?」

岬さん「そうです。速い人も参加していますが、あまり無理はしないで参加します。いつもトップスピードですると勝たなくてはいけないと意識が先行するので、メンタルが病んできますから、ほんとに流すだけにします。」

中野「そうだな。持久系スポーツは、ペースを作らないといけないからな。」

岬さん「私の場合は、1位にならないようにしています。脳は、いつも勝っていると、勝たなくてはならないと思い込むみたいなので、練習会では私は勝負はしないです。」

唯コーチ「さすが、岬さんですね!でも、アクアスロンは、おもしろそうです。」

糸川さん「私もやってみたいです。アクアスロン。」

僕「じゃあ、そうしようか。」

中野「よっしゃ!」

岬さん「決まりですね!アクアスロンが、終わったら他の練習会も誘いますね!」

僕「OK〜」

僕達は、岬さんに島の国トライアスロン協会練習会「アクアスロン」に参加できるように頼みました。

そして、不思議な喫茶店でケーキを食べて店を出ようとします。

中野「ありがとう小笠原さん、おいしかったよ。」

小笠原「ありがとうございます。また、来てくださいね!」

僕「また、来ますね!」

全員挨拶をし、店を出ました。

辺は、真っ暗です。

中野の車に、みんな乗り込みます。

中野の車の中で・・・

岬さん「アクアスロンは、伽羅倶梨海水浴場(からくりかいすいよくじょう)で行います。」

糸川さん「ひぇ〜海で泳ぐんだ〜」僕「怖〜」

中野「俺もちょい怖いな。まあ大丈夫!唯コーチもいるし!」

唯コーチ「私も初めてだけど、任せといてくださいね!」

岬さん「唯コーチは、海は泳いだことないですか?」

唯コーチ「海水浴で、遊び程度は泳いだことがありますけど、競技として長い距離は初めてです。」

僕「意外な感じだね!まあ、唯コーチだから大丈夫!」

唯コーチ「任せといてください。」ガッツポーズをします。

中野「さすがだぜ!俺も頑張るよ。」

糸川さん「私も今までスイミングクラブで、泳いできたことを信じて頑張るね!」

岬さん「私も、皆さんが海練習する時に、時間があれば行きますね!」

僕「助かります〜」

僕達は、暫くプールで練習をして7月に入り、ビーチが海開きしたら「チーム・サウルス」で、海練習をすることにしました。

みんなを乗せた、中野の車がスイミングクラブの駐車場につきました。

岬さん「スイム1kmとラン5kmのアクアスロンです。ランニング練習は個人個人で、空いた時間でやってくださいね!」

僕「了解しました!」

中野「おう!」

糸川さん「はーい!」

唯コーチ「わかりましたー!」

僕達は、来年の島の国トライアスロン大会に向けて、まずは練習会アクアスロンのする為、練習を開始するのでした。

みんなは、スイミングクラブ駐車場に置いた、自分の車で帰宅しました。

つづく・・・

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